一生懸命やってね...2012年05月01日 12:12

 またまた言葉に噛み付きますが。
 新年度になって、新人さん達の挨拶を耳にすることが増えてきて、気になるフレーズが「一生懸命やりますので、よろしくお願いします。」というやつ。
 どこに違和感を感じるのかなぁ、とつらつら考えてみるのだけれど、「一生懸命やります」に「ので」が付くあたりが臭そう。
 まず、殊更に「一生懸命やります」とアピールするあたりがまずだめ。新人の癖に一生懸命やらない時点でアウトなんだから、そんなこと言う必要なし。
 で、その言わずもがなのことをアピールした上で、「『そういうわけだから』よろしく」と来られてしまうと、こちらとしては「よろしく」したくもなくなってしまう、と。
「一生懸命やります『けれども』、未熟ですので失敗ばかりかもしれませんが、よろしく御指導お願いします」なら理解もできるけど、
「一生懸命やります『ので』、よろしくお願いします。」では、一生懸命やりさえすれば全てが許されてしまう世界だと思うんだけどね。
 今の若者の自己肥大的価値観がすごく感じられて、「一生懸命やるんでよろしくしろよ」とやられる度に、心の中でため息をついています。

他人事みたいに...2012年04月23日 09:11

 また、ことば(今回は言い回しですが)に噛み付きますけど。
 何年か前から嫌な言い方だと思っていたのが「〜してもらって良いですか?」という他人への頼み方。要するに「〜して欲しい」ということなのでけれど、何で「してもらう」+「良いか?」などという回りくどい言い方になるのか?
 ことばって、「回りくどい」=「ていねい」では断じてないのに、回りくどく判りにくい言い方をすることで、丁寧に頼んだ錯覚を起こしているようにしか思えませんでした。素直に「〜して頂けると嬉しい」くらいで行けよ、とずっと思ってきました。
 で、最近耳障りに感じるようになったのが、よくインタビューなんかで使われる「〜できればいいなぁとおもいますけど」という言い回し。なんだ、他人事みたいに、と思っちゃうわけです。
 少し前だと「〜したいと思います」「〜できるように頑張ります」くらいな言い方だったと思うのだけれど、何だよ、その引いた言い方、やる気ないならやめたら?と年寄りはつい感じてしまう。誰が当事者なの?あんた自身でしょ?と。
 まぁ、これも当世風、ということなのでしょうねぇ。どっちも、都合が悪くなったらすぐに逃げ出せるように、という姿勢が透けて見えるようで(言いがかりか?(^-^;)、快くないんですよね。聞いてて。

「いそん」と「きそう」2012年04月14日 10:00

 馴染んだ言葉が別の言い方をされると、結構居心地が悪いというか、違和感があるというか、端的に言って不快になりますよね。
 以前から気になってたのが、
・依存を「いそん」
・寄贈を「きそう」
って言うケース。NHKでそう言うので、日本語として誤りではないんだろうけど、かなり気持ち悪い。
 いったい誰の差し金なんだろう、と思うのだけれど、見ていると、一般人や記者達は「いぞん」「きぞう」って言ってるので、僕の感覚が一般的なものとずれているわけではなさそう。要するにプロのアナウンサーだけが「いそん」「きそう」って言わされているだけなわけで、もう、こうなるとただのキャンペーンか、洗脳行為か?って気もしてきてしまう。
 「いそん」「きそう」の共通点は、濁音で出すべきところを濁らないって点です。今の若い人は鼻濁音が出せない、とかで、「濁音嫌い」みたいな風潮のなせる技か?とか疑ったりもするのだけれど、どうなんだろう。