元祖・ランドナーって?2018年10月07日 16:44

ランドナーについて書き始めてしまいました。ランドナー全盛期の'70年代に青春期を過ごした人間として、今もぼちぼち自転車に乗っている人間として、いろいろと言いたいことが多くて、ちょっと困ったことになっています。
まぁ、行き当たりばったりで行きます。
で、まず、ネットなどで「ランドナー」を検索してみてみると、結構トンデモなことが書かれていることがあって、びっくりさせられることがあります。
あの当時(1970年代後半から80年代前半)の常識としては「ランドナーは重装備のツーリング車とは違う」というのがありましたが、そこが判んない人が一定数いるようです。
サイドバッグ4つ常時くくりつけて走るようなのは、当時はランドナーの基本形とは明確に違ったわけですが、今では「あり」ってことにしちゃう人がいたりして。
ランドナーって、フランスのブルベ(高速長距離のラリー)用の自転車って事からすると、日帰りからいいとこ3泊くらいまでで、基本ホテル・旅館利用の自転車旅用のものです。なので、4サイドはちょっとね。
本家のエルスでは「グローブ・トロッター」というモデルが、この重装備のグラン・ツーリスモにあたるもので、これはこれで憧れましたが、現在に至るまで私は実車を見たことはありません。
言い出す&考え出すと切りがなくなりますので、ここまでとしますが、やっぱ「重装備」はランドナーとは矛盾する気がする、ことははっきりさせておきたいと思います。
で、いよいよじゃあ、今日的ランドナーとは? というところですが、それは次回に。(^_^;

"高速ランドナー「スポルティーフ」"...なるほど...2018年10月11日 08:28

前回は、重装備はランドナーには似合わない、という辺りのことを書きましたが、今回は逆方向で。
表題のような記述をネットで見かけて、なるほど、あながち100%間違いではないか...(現在では) と。
ポイントは「旅のありよう」なんだろうな、と思います。
シクロ・スポルティフは、スポーツ用自転車の意のフランス語です。
つまりスポーツする自転車。「旅」ではないわけで、その点ではそもそも違うことになるのですが、しつこいようですが、それを使ってどのような乗り方をするのか、がポイントかと。
ハードウェアとしてのスポルティフは、ランドナーとの相違点で行くと、
・700Cの細めのホイール。
・クロスしたレシオ。
・ハンドルはマースバー。
・フロントバッグが小さくなるので、キャリアも小型。
といったところです。
道路環境の良くなかった昭和の時代までは、700Cのホイールは走る道を選ばざるを得なかったのですが、どこも基本的に舗装し尽くされた現在では、そもそも650BやAの力を発揮させようとする方が道を選ばないといけなくなっています。
そんなわけで、後は使う側の問題で、それを多少なりとも「ランドナー的な乗り方」つまり自転車旅的な使い方をすれば、あっさり「これはランドナーである」ということになります。私も同意、です。
まぁ、何か言うとしたら、もうそれはスポルティフと呼ばなくていんぢゃね?ってあたりです。ランドナー文化を継承することを満たしている以上、大手を振ってランドナーを名乗りましょう!と。

ランドナーの定義?2018年10月17日 18:34

「ランドナーは文化だ」と以前ぶち上げましたが、何を言いたいかというと、ランドナーは日本的自転車旅のジャンルのひとつを体現した自転車であるということです。ただし同じような旅ではあっても、それを楽しむ形は人それぞれであろうし、そのためのモノ(自転車)も人それぞれで、バリエーションも当然出て来ようはずだ、と。なので「ランドナーであるからにはこのようなモノであるべき」というのはそもそも本末転倒。
となると大切なのは、どういう自転車旅がランドナーと不可分なものなのか、ということですね。
難しい問題ですが、これが核心的ポイントですので...
私のごく私的感覚に過ぎませんが「移動と非日常性を味わい尽くす」ということなんじゃないかと思っています。
その視点で重装備ってのを考えると、荷物が多いのは「日常を持ち歩く」ことなので「ランドナー的」ではないかな、と。既に書いた「重装備は似合わない」は、そんなところからも理解可能かと思います。
なので、自転車で移動することを楽しみ、非日常性を存分に味わうためにしつらえてあるならば、それはその人にとってのランドナーということで良いと思います。だから、ミニヴェロだろうが、一見戦闘的なロードマシンであっても、あり(個人的な異論はさて措くとして)。
じゃぁ、おめーはどんなのに乗ってんだ、って話になりそうですが、実は私、ランドナー(含、自称ランドナー)には乗ってません。(+。+)
その辺についてはまた改めて。

かく言う私の自転車は...(1)2018年10月19日 14:13

現在のせんちゃん('18.10)
現在は、3台体制でやってます(+静態保存状態の'70年頃のロードが1台)。
使用頻度順にいくと、まずは愛称「せんちゃん」(2008年製)。
元々は、Centurion CrossSpeed 1000というクロスバイクです。
当時、木曽郡に単身赴任になり、ロードしか持っていなかったため、普段の足と林道などを走れるようにと機種選定をしました。取り敢えずジャンルとしてはクロスバイクから選ぶのが良いかなと思って、いろいろ調べたのですが、一口にクロスバイクと言っても非常にバリエーションが多彩でびっくりしました。
絞り込みのポイントにしたのは、
・ホイールは700C ...太いのから細いのまで、タイヤがいろいろ選べるので。
・ノーサス ...とにかく軽さが大切。
・しつこいようですが、軽いこと。
といったあたりで絞り込んで、予算的にも合致したのが、Centurion CrossSpeed 1000だったと。ちなみに重量はカタログ値で 9.8kg。
で、これに乗っているうちにいろいろと不満が出て来ました。
まず、タイヤが鈍重すぎ。分厚いゴムを使ったスリックタイヤ(35C)を履いていたのですが、余りにももっさり重すぎたので、長野へ戻ってきた3年目で耐えきれなくなり手持ちのロード用(23C)に履き替えてゴキゲンに使っていました。
しかし23Cでは舗装路以外ではやはり不便で、いろいろ検討した結果、パナレーサーのCG CXという32Cのにしたのですが、大正解! 未舗装路にも強く、とにかく走りが軽いので、楽ちんに早く走れます。絶対のお勧めですね。(^-^)g""
タイヤの問題は片付いたのですが、乗れば乗るほどオールランダーバーが自分には合わないことを思い知らされました。そこで5年目に、ドロップハンドル化を敢行。オールランダーバー用のフレームはトップチューブが長く設計されているとの情報を得て、かなり短いステムにしました。あと問題になるトランスミッションは、ハンドル径の合わないところを無理矢理はめ込みました。なので片側のレバー操作でちょっと動いてしまったりはあります。
そんなこんな、大改造を施した10年選手が実質的なメインマシンとなってます。
今だったら、多分シクロクロス用のマシンを買ってると思いますが、当時はほとんど出てなかったから...
そんなわけで、今はこんな姿になり果て... (^-^; 本人は至極ゴキゲンなんですが。

自転車で旧道ハンティング2018年10月22日 08:28

稲荷山宿の分岐
私しか言わない用語ですが、自転車でやる活動として「旧道ハンティング」というのがあります。
何をするかというと、いわゆる旧街道(北国街道や中山道など)を辿って往時を偲ぶわけです。
有名な街道で、かなり明確に判っているものなら問題ないのですが、部分的にはっきりしていない区間などもあり(渡河区間とか)、その街道がどこを走っていたのかなぁと推測しつつうろうろする、と。
先月は、善光寺街道の稲荷山宿から谷街道に別れて屋代宿に向かうところで千曲川を渡る辺りがはっきりしないので、周囲の地形その他を眺め回しつつ考え込んでいたのですが、道路工事の交通整理のおじさんに「こっち通りたいの?」と聞かれて「あ、違う違う」と完全に挙動不審野郎。(^-^;
江戸時代とかに街道だったところが、その後の時間経過と共に、ただの村道みたいになったり、どうにも見つからなくなっちゃったり、いろいろで、人の営みの中にある道を想像してイマジネーションに浸る... とかなりアブナイ趣味ですね。(^_^ゞ
で、機動力としての自転車は旧道ハンティングには持って来いだったりします。きょろきょろしながら痕跡を探す、すっ飛ばして良さそうなところは一気に進む、とか。
一番よく使うのは、クロスバイク(Centurion CrossSpeed1000)改の「せんちゃん」です。このような用途には、ホントに持って来いの最高の相棒です。
家から自走でいくこともあるし、先月の稲荷山はちょっと遠かったので、車載で行って現地でうろうろ、と。つぎはぎで大分制覇しましたが、ちょっとずつなので、まだまだです。まぁハマってるので当分、こんな感じで自転車に乗ることも多いですね(もちろん、がしがし峠攻めもやりますけれども)。
...傍から見たら(=客観的には)「ポタリング」ってことになるんでしょうね。本人、不本意ですが。
写真は、稲荷山宿を長野方面に出たところの分岐。画面右へ行くと、北国街道の屋代宿へ、画面左は善光寺街道を丹波島方向へ(そして善光寺へ)。見にくいですが、せんちゃんが寄っかかっているのが道標です。
さて、次はどこを走ろうかなぁ。(^o^)